2020年10月01日 原城跡で出会った虫達
今日(9月30日)の仕事は夕方から。それまでブラブラすることができた。まず寄ったのは「原城跡」。今年3月の「ブラタモリ」で紹介された城跡で、島原の乱、天草四郎で知られる城だ。
Panasonic LUMIX G99 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
駐車場からしばらく歩く道中、道の両側はカラムシだらけ。そのカラムシを食草とするフクラスズメの幼虫が大発生している。
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そんなカラムシの葉上にカメムシがいた。色や模様は最近よく見るキマダラカメムシによく似ているが、全体にほっそりしているし、何より胸部側面にトゲ状の突起がある。
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これはキシモフリクチブトカメムシというカメムシで散策記初登場だ。と思ったら、9年前に沖縄で出会っていた。トカラ列島以南に分布していて、九州本土ではあまり報告がないようだ。とするとこれは貴重な発見なのか、はたまた現在は九州本土で普通に見られるのかはよく分からない。
よく見ると口を葉裏に伸ばしている。下を見ると、ダランとぶら下がったフクラスズメの幼虫がいた。自分の何倍もある大きな毛虫を捕食しているのだった。
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フクラスズメの幼虫ばかりかと思っていたカラムシの葉に、明らかにフクラスズメと違うイモムシがいた。タイワンキシタアツバの幼虫だ。
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別の葉上にはパッと見ゴミクズのような地味な蛾がいた。ナカジロシタバだ。
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カメラを近づけていると、危険を察知したのか飛び立って、近くの葉上にとまった。すると後翅にある白黒の大きな紋が顔を出した。全く別種のように、ガラリと表情が変わる。
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こちらはオオウンモンクチバ。地味な模様の蛾だ。
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オオウンモンクチバを撮っている時、少し離れたカラムシの葉上に、鳥の糞のような物が見えた。近づいてみると、それは糞ではなく、カメムシの幼虫の集団だった。
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これはシロヘリクチブトカメムシの幼虫で、散策記初登場だ。シロヘリクチブトカメムシは南方系のカメムシだが、近年分布を広げ、今では関東周辺でも見られるようになったそうだ。
城跡の乾いた通路には多数のハンミョウがいた。観光客は私以外は2人だけで、ほぼ貸し切り状態だったので、時間をかけて色んな角度から撮ることができた。
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ツユクサが繁った道端でウロウロしていた大きなハチは、キバネオオクモバチ。クモを捕まえて幼虫のエサとするハチで、以前はベッコウバチと呼ばれていたが、最近はクモバチと呼ぶようになったそうだ。
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道端を飛んでいたのはクロマダラソテツシジミ。先月は自宅近所で撮影したシジミチョウだ。
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これまでの掲載は全て翅をたたんだ裏面の写真だったので、今回は少し開いた翅の表面を撮ることができてよかった。