2009年7月24日 オオフタオビドロバチ
RICOH CX1
ラジオ体操を始める前、イモムシをくわえたハチが側を飛んでいった。後を追ってみると、自宅の軒下にとまった。これはオオフタオビドロバチ。幼虫のエサにするイモムシを狩ってきたのだ。
オオフタオビドロバチは、イモムシをくわえたまま、軒下に置いてあった竹に向い、竹筒の切り口にイモムシを運び入れた。イモムシを置くと、どこかへ飛んでいってしまった。
留守になった竹筒の中を覗いてみると、色とりどりのイモムシが5匹入れられている。彼等は死んでいるのではなく、麻酔をかけられ麻痺している状態らしい。天井からぶら下がっているのがハチの卵だ。イモムシ達は、やがて孵化する幼虫に、生きたまま食べられる・・・。
朝食後の一服ついでに見に行くと、彼女も外出から戻ってきた。今度はイモムシではなく、泥団子を抱えている。巣にフタをするために運んできたのだ。
再び泥を採りに飛び立ったので、近寄って見てみると、竹筒内側の周辺から、綺麗に土壁ができつつあるのが分かる。器用なもんだねぇ。
さらに1時間後に覗いてみると、ほぼフタはできあがっており、表面を綺麗にならしているように見えた。最初に見つけてから、ここまで2時間。その前の5匹の幼虫を狩る時間までいれると、どれだけ休まずに働いたことやら。
できあがった巣がこれだ。この後、最後の仕上げとして、フタの表面に色の薄い土を塗って、表面を滑らかにするらしいが、こちらも仕事があるので、観察はここまでだ。
この2時間、我が子が健やかに育つようにと、身を粉にして働く、親のあるべき姿を見せてもらった。さてさて私はどうだろうか・・・。
この更新作業をしているのは、翌日の25日だ。というのも、昨日の山口県は夕方近くから再び激しい雨が降り始め、消防団の招集がかかった。土嚢を運んだり、土砂崩れ現場に行ったり、全身ずぶ濡れになって帰宅したのは、深夜12時頃だった。身を粉にして働かせてもらいました。