2009年7月14 クマゼミ
PENTAX K20D + PENTAX smcDFA Macro 100mm
一昨日のアブラゼミの羽化を見てから、「セミ羽化病」にとり憑かれたように、夕食後は一服を兼ねて庭をグルリと回るようになった。
今夜も門の周りでは、いくつかのセミの幼虫が羽化場所を探している。そのうちの1匹は、既に羽化が始まっていた。「アブラゼミだな」と思って近づいてみると、どうも様子が違う。出てきた頭の後が黒いのだ。そう、昨年の夏に自宅敷地内で抜け殻を見つけ、ついに我が家にも定着するのか、と期待していたクマゼミだ。
これまで何度も書いてきたように、私が子供の頃は、地元では珍しいセミだったクマゼミ。生息地をどんどん北上させ、近年は普通種になってしまった。そして長年憧れていた羽化を、ようやく撮影することができたので、感無量だ。
それにしても美しい。透き通った翅が伸びてゆくと、緑色から青色へとグラデーションを描く翅脈(翅にあるスジ)が、暗闇に浮かび上がる。これは Photoshop 等でレタッチしたものではない。あぁ、今夜はイイものを見ることができて幸せだ。