2020年09月04日 裏山で出会った虫達
夕方散歩時、クズの葉にカメノコハムシがいるのを見つけた。「おお、イチモンジカメノコハムシだ、久しぶり!」と思いながら数枚写真を撮った。帰宅して画像を見ながら「ん?」と違和感を覚える。なんとなく私の記憶の中にあるイチモンジカメノコハムシとは雰囲気が違うように感じたからだ。何せイチモンジカメノコハムシは13年前に岩手県で撮って以来出会っていない。気になって調べてみたところ、ヨツモンカメノコハムシだと分かった。散策記初登場だ。
Panasonic LUMIX G99 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
このヨツモンカメノコハムシ、アジアの熱帯地方を中心に生息していたが、沖縄、奄美と分布を広げ、21年前に九州本土へ、さらに12年前に本州(静岡県)で確認され各地に広がっているそうだ。生息地ではサツマイモの害虫として知られているらしい。
実は昨日の散歩時に、今年新たに発見した樹液ポイントにヒラタクワガタがいるのを確認していた。幹に巻き付いたツル植物と樹皮のメクレの間からのぞくオオアゴからして大型クラスに間違いない。
今年だけで既に10回掲載しているヒラタクワガタ。この夏はヒラタクワガタに魅せられっぱなしだ。ということで、どうしてもサイズが気になって、日中の空き時間にほじくり出してみたところ、66㎜というまあまあのサイズだった。身体測定が終わって元いた場所に戻しておいた。夕方確認してみたのが下の画像だ。
Panasonic LUMIX G99 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
ところで、上の画像の右下の部分に、白っぽく光っているものが写っている。その部分を撮ったのが下の画像だ。
Panasonic LUMIX G99 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
分かりにくいと思うが、よく見ると細い糸が張り巡らされ、その中に焦茶色のイモムシがいる。これはボクトウガの幼虫だ。以前書いたように、クワガタやカブトムシが好む樹液が出る仕組みに大きく関わっているのが、このボクトウガだと言われている。
実は日中ヒラタクワガタをほじくり出す時、このボクトウガの巣を壊してしまったようで、夕方に糸を張り巡らせていたのは、巣を修復するためだったのだ。申し訳ないことをしてしまった。