2020年09月01日 野山で出会った虫達
猛暑とコロナ禍に苦しんだ8月が終わり、今日から9月だ。とはいえ相変わらずの猛暑で、まだまだ残暑は厳しそうだ。
早朝の道路高架下にはコヨツメアオシャクとゴマダラキコケガがいた。両者とも久しぶりの掲載で、コヨツメアオシャクは10年ぶり、ゴマダラキコケガは9年ぶりだ。
Panasonic LUMIX G99 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
「ナナフシがいる」と妻が指す方を見ると、タイワントビナナフシがいた。
Panasonic LUMIX G99 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
何せ早朝の日陰で薄暗く、カメラの設定を変えていると、ナナフシはセンニンソウの萎れた花びらを食べ始めた。ナナフシの食事風景を撮るのは初めてだ。
さて、今日は休みだったので、前々から娘と約束していたドライブに出かけることにした。車に乗り込みエンジンをかけて、さぁ出発!というところで、前方に何か動くモノを見つけた。車を降りて近づいてみると、クモを運ぶハチだった。
Panasonic LUMIX G99 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
クモバチ(旧称ベッコウバチ)と呼ばれるハチだ。しかし腹の先がこんな風に橙色のものは初めて見る。これはツマアカクモバチという種だ。運ばれているアシダカグモは脚がユラユラと動いている。ハチの毒針で麻酔をかけられた状態だ。このまま巣穴に入れて卵を産み付ける。自分がクモの立場だったらと想像するとゾッとする。
ツマアカクモバチの撮影が終わり、向かったのは白水の池。昨年ヌートリアと遭遇した池だ。ギンヤンマやシオカラトンボ、ハグロトンボが飛び回る中、多くのアオモンイトトンボが交尾をしていた。
Panasonic LUMIX G99 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
昨年ノコギリクワガタがいた雑木林に寄ってみたが、いたのはカナブンばかり。カナブンは今年既に何回も(数えてみたら10回!)掲載しているもんなぁ・・・と思っていると、ルリタテハが飛んできた。
Panasonic LUMIX G99 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
翅がボロボロになっているので、ここまでの人生、もとい虫生いろいろあったんだろうな、と想像しながら写真を撮った。
昼食後、久しぶりに大正洞という鍾乳洞に行ってみた。平日ということで人が少ない。というか、自分達以外は男性が一人だけという、ほぼ貸し切り状態だった。夏の鍾乳洞は涼しくて気持ちがいい。まさに天然のクーラーだ。
出口の天井にキマダラツバメエダシャクを見つけた。
Panasonic LUMIX G99 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
幾何学的な面白い模様の翅をしている。何かに擬態しているのか、捕食者に対する視覚効果があるのか、あれこれと考えてみたが、想像力の乏しい私にはさっぱり分からない。