2020年09月03日 オオホシカメムシ
「いずれ菖蒲か杜若」 どちらもすぐれてい優劣をつけがたく、選択に迷うことのたとえだ。アヤメとカキツバタの花はよく似ていて、どちらも美しい。慣れないと区別は難しいが、基本的に乾いた場所に咲いているのがアヤメ、水辺で咲いているのがカキツバタ3だ。
早朝散歩で、アカメガシワの傍を歩いている虫を妻が見つけた。カメムシの幼虫だ。雰囲気的にオオホシカメムシかヒメホシカメムシの幼虫だと分かるが、両者はよく似ていて、こと幼虫となるとそっくりである。しかも両者ともアカメガシワを好むカメムシだ。悩んだ末、触角の白い部分や胸部のくびれ形状などからオオホシカメムシと判断したが、どうだろう?
Panasonic LUMIX G99 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
ところで、アヤメとカキツバタは場所で見分けられると書いたが、ややこしいことに、もう一種よくにたハナショウブという花がある。これは水辺にも畑にも咲いている。大きさも相対的な判断材料になるが、単体だと分かりにくい。
実は花を見ることで三者を見分けることができる。花弁の根元に、黄色と紫色の網目状の模様があるのがアヤメ、白いすじがあるのがカキツバタ、黄色いすじがあるのがハナショウブ、だそうだ。