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2007年6月15日 中尊寺の虫達
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昨夜から雨が降っている。動くのが億劫だが、岩手県に滞在するのもあとわずか。黄金文化の平泉、その象徴である中尊寺金色堂に行かぬわけにはゆくまい。というわけで朝一番に雨の中尊寺を訪れてみた。
「五月雨の 降のこしてや 光堂」 芭蕉
まさに今日の金色堂にピッタリじゃないか、などと胸を膨らませていたが、中に入ってみると巨大なショーケース然としたガラス壁に囲まれた金色堂が・・・知ってはいたが、なんだか興ざめしてしまった。さらには中尊寺境内に散在している「おみくじ」「お札」類の売店と、多数の「○○祈願」のノボリ・・・日本天台宗の経緯を思えば、理解できないこともないが、なんだかなぁ・・・。
気を取り直して、観光客が見向きもしないような小さなお堂を見て回った。さすが人の来ないお堂だ。縁の下はアリジゴクだらけ。100や200は優に超える。裏手の木の葉裏ではイチモンジカメノコハムシが雨宿り?をしていた。足下ではジョウカイボンが雨にうたれている。「晴れていれば、もっと多くの虫に会えただろうに」と考えながら、仕事先の奥州市・水沢に到着すると、雨があがって午後には日が射し始めた。う〜ん残念。
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