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2007年6月11日 八戸の虫達
K10D+PENTAX smc D FA Macro 100mm
今日は八戸市で仕事だった。初めて訪れる街だ。浅学な私は「東北は涼しいだろう」と勝手に思っていたが、陽射しが強くとても暑かった。そういえば日本の最高気温の公式記録は、1933年の山形市で、40.8度だった。暑いぞ東北!
さぁ八戸市での虫撮りだぁ!と気持ちは高ぶっていたが、とにかく空き時間が少ない。ここは近場でポイントを絞らないと・・・。ということで、青森県在住の高橋氏のサイト「トンボの素顔」の情報をもとに、アオハダトンボに会えそうな河原に行ってみた。八戸市中心地から、車で30分くらいの所にある河原だ。
駐車場に車を停めて、足早に河原に降りてみた。岸辺にはヤナギの低木があり、どこにでもありそうな河原だ。ヤナギの葉にはヤナギハムシや、カメノコテントウがいっぱいだ。しかし目当てはアオハダトンボ。時間も限られているので、そのまま河岸まで進むと、黒い翅のトンボが見えた。「えっ、もう出会えたの? ハグロトンボじゃないの?」と不信感を抱きつつも、そっと近づいてみると、青と緑の金属光沢が私の目に焼き付いた。これはやはりアオハダトンボじゃないのか? だとすれば初めての出会いだ。山口県では準絶滅危惧種に指定されている。見れば河岸に数匹いるではないか。う〜ん感動した。
アオハダトンボ(だと思う)を撮った後、ヤナギの葉を見て歩くと、見慣れないカメムシを見つけた。アカアシクチブトカメムシという、やはり山口県では情報不足ながらレッドデータブックに掲載されている。側の花にいたセセリチョウはミヤマチャバネセセリ。同じくレッドデータブック載っている。画像右下の ガ は全国で見られるクワゴモドキシャチホコだが、私は初見だ。わずか20分の散策だったが、とても興奮した20分間だった。
青森県に来て4日目。この間3回虫撮りをして、初見の虫を15匹掲載できた。種名が分からず掲載を見送ったものも含めれば、実に20種類以上の虫達と初めて出会った。山口と青森は本州の端と端、当然と言えば当然なのかもしれないが、とにかく虫が多い。自然が豊かな証拠だろう。
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