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2007年6月09日 青森の虫達
K10D+PENTAX smc D FA Macro 100mm & SIGMA 17-70mm Macro IXY DIGITAL 900 is
全国的に荒れ模様の天候で、ここ青森も午後から雨とのことだ。しかし青森滞在の日数は限られている。再び訪れる機会など無いかもしれない。レンタカーを借りて動いてみることにした。
まずは八甲田山にある田代平湿原。到着して車を降りると、エゾハルゼミの大合唱だ。「ミョーキン、ミョーキン、ケケケケケ」と鳴くというのは図鑑等で知っていたが、なるほど、そんな感じだ。そして湿原へ。一面に広がるワタスゲと、雪の残る八甲田山は、なんとも美しい。湿原の遊歩道(木板の道)を歩いていると、オトシブミとハンノキハムシがいた。反対側のアザミの葉ではアオカメノコハムシが交尾をしている。
2時間近く散策し、駐車場へ戻る途中のイタドリの葉上にはベニモンツノカメムシがいた。そして対岸に小さな祠がある沼には、キヌツヤミズクサハムシ(スゲハムシ)がいた。なんと美しい光沢をもった虫だろう。おそらくオスだと思われる右上のものは、瑠璃色に輝き、メスと思われる左下のものは、ピンクがかった金色に輝いている。ここまで来てよかった〜。田代平での虫との出会いは素晴らしかった。その勢いで奥入瀬まで行ってみることにした。
空は暗くなってきたが、まだ雨は降ってない。ブナのトンネルを延々と走り、奥入瀬に到着した。テレビや雑誌等で知っていた風景がそこにあった。カメラを構えている人も多い。私も負けじと、ミニ三脚を取り出して、シャッター速度を遅くして対岸のツツジ(だと思う)を撮ってみた。ふと側の枝を見ると、金属光沢のあるカメムシがいるではないか。どうやらスコットカメムシのようだ。しばらく遊歩道を歩いてみると、葉っぱに小型のサナエトンボがとまっている。羽化直後のヒメクロサナエだ。渓流を背景にしたくなり、ここではIXYを使った。もう少し歩いてみたかったが、空がどんどん暗くなる。ここまで来たんだから、ついでに十和田湖も見ておきたい。
車を走らせ、一路 十和田湖・瞰湖台へ。到着した頃にポツポツと雨が降り始めた。こりゃダメだ、と車に戻りかけた時、展望台脇の葉上に虫の姿を発見。異様に首(胸と頭)が長いオトシブミだ。これはヒゲナガオトシブミだと思う。キイロヒゲナガオトシブミというのにあたるが、ヒゲナガオトシブミとキイロヒゲナガオトシブミは同種ということらしい。まだまだ虫に出会えそうだったが、雨が本格的になってきたので、後ろ髪を引かれる思いで帰路についた。いや〜青森はすごい。今日だけで9種類の虫が初登場だ。実は初めて撮った虫はまだいるのだが、種名が分からないのでこの9種に絞った。分かれば載せたいと思っているが、明日からホテルが変わるので、ネットの接続環境が不明だ。ともかくも興奮の1日だった。
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