2022年05月12日 ホシベニカミキリ
梅雨のようなぐずついた天気が続いている。今日は散策は無理かも、と思っていたが、夕方には雨が上がって裏山を歩くことができた。
休耕田に伸びた葉の上に、鮮やかな赤い虫、ホシベニカミキリを見つけた。初夏から夏にかけてタブノキなどで見かけるホシベニカミキリ、いつも見るのはもう少し色あせた感じのものが多いが、今日出会ったものは「真っ赤!」という表現がピッタリな鮮やかさだった。
Panasonic LUMIX G99 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
でも、なんだかグッタリしている。翅は開きかけた状態で動きも鈍い。「葉にとまっている」というよりは、「葉上に倒れ込んでいる」といった雰囲気だ。
Panasonic LUMIX G99 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
酔っ払った時の私がこんな感じなのかな? 顔も赤いし。
写真を撮っていると、こちらの動きに反応したのか、モゾモゾと動き出し、ソワソワし始めた。「これは飛ぶぞ」とカメラを構えて連写し、見事に翅を開いたところを撮ることができた。
Panasonic LUMIX G99 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
が、飛んだと思ったら隣の葉っぱに着地。どうやらうまく飛ぶことができないようだ。
ホシベニカミキリは秋に羽化してそのまま蛹室で越冬し、初夏に活動を始めるそうだ。傷みの少ない色鮮やかな体色や、動きの鈍さを考えると、活動を始めたばかりなのかもしれない、と想像してみる。
再び飛翔体勢に入ったので、今度は背中側から撮ってみた。
Panasonic LUMIX G99 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
これだけ様々な角度からじっくりとホシベニカミキリを撮ったのは初めてだ。