2022年05月04日 野山で出会った虫達
今年の大型連休は天候に恵まれ、コロナ行動制限がないため、行楽地は多くの人で賑わっているようだ。関係業者の方々もホッとされていることだろう。
人混みが苦手な私は、誰も通らないような山間部の道路脇で、新緑に集まる虫達を探す。
Panasonic LUMIX G99 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
左)フタモンクロテントウ 右)キイロテントウダマシ
フタモンクロテントウは体長2〜3mmのとても小さなテントウムシ。一昨年掲載したものと頭部の色が違う。どうやら前回の頭部が黒いのはメスで、今日出会った頭部が淡橙色のものはオスのようだ。
キイロテントウダマシは体長3〜4mmで、こちらも小さな虫だ。以前から疑問に思っているが、なぜ赤いのに「キイロ」テントウダマシなんだろうか。未だにわからない。
小さな虫はまだ続く。
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左)ヒメカメノコテントウ 右)ハムシの仲間
ヒメカメノコテントウは3〜5mm、ハムシは5mm強といったところ。小さな虫ではあるが、その前の2匹がとても小さかったので、こちらの2匹は大きく感じる。私達の感覚・物差しは相対的なものに過ぎないことを痛感する。それはものの大小に限らず、善悪、正邪など、あらゆるものを正しく見る絶対的な物差しは持ち合わせていないのだ。
所変わって、たまに訪れるカキツバタが群生する山間部の溜池に行ってみた。やはりまだ早かったようで、カキツバタの花はチラホラ。
遊歩道を歩くと、ニワハンミョウが道案内をしてくれる。
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ガガンボが2種類いたが、いずれも種名が分からない。左のガガンボなんか、翅に特徴的な模様があり、すぐに同定できると思ったんだがな。
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松葉の先にとまっている褐色のコメツキムシがいた。
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キバネホソコメツキかな? だとしたら散策記初登場だ。
夕方は愛犬とともに、いつもの裏山散歩コース。毎年多くのクワガタが集まるクヌギを見に行くと・・・新緑が繁っていた枝が全て伐採され、高さ50cmくらいの切り株のみになっていた。側に墓があるけど、邪魔になるほど近いわけではない。誰が切るんだろう。ちなみにここは市有地だ。
それでも洞や捲れは残っているのでそっと覗いてみると、洞の奥に黒光っているものが見えた。
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これは間違いなくクワガタだ。雰囲気的にコクワガタであろう。よくぞ残っていてくれたもんだ。これからこのクヌギがどうなるか分からないが、これまで数十年間、切られては復活を繰り返してきた御神木だ。きっとまたクワガタで賑わう日がやってくるだろう。