2009年10月28日 ハラビロカマキリ
PENTAX K20D + PENTAX smcDFA Macro 100mm
昨日の夕方、庭の木でハラビロカマキリが産卵しているのを見つけた。3年前の同じ日に、初めてハラビロカマキリの産卵を見て以来、2度目となる。
前回は三脚を使用したが、今回は内蔵ストロボとディフーザーを使っての手持ち撮影だ。大事な産卵中に、側でピカピカ光らせたので、カマキリは迷惑そうにこっちを睨んでいるようだったが、産卵をやめる気配はない。
前回と同じく、産みたての卵鞘(らんしょう)は、不自然なくらいに青い。ネットで検索してみると、他のカマキリの産卵の様子を見ることができるが、こんな青い卵鞘は、ハラビロカマキリだけのようだ。何故青いのか気になったので、少し調べてみたけど結局分からなかった。
その卵鞘だが、腹の先から出しているところをアップで撮ってみた。粘性のあるドロドロした液体に、細かな空気の粒が混ざっているような感じだ。空気が混ざることによって、発砲スチロールのような断熱効果があるそうだ。
卵鞘の奥の方には、黄色くて細長い卵が、既に幾つか産み付けられている。こうやって少しずつ産んでは、卵鞘を出すという作業を繰り返しているのだろうか?
翌朝(今朝)見に行くと、母カマキリはまだ同じ場所で、同じ体勢のままだった。ただし卵鞘の色は、ご覧のようにくすんだ緑色になっていた。
ハラビロカマキリの青い卵鞘が見られるのは、どうやら産卵中もしくは産卵直後だけのようだ。久しぶりに貴重な体験をすることができた。