2011年06月09日 海辺で出会った蛾達
LUMIX GH2 + LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8
久しぶりに、と言っても6日ぶりだが、裏山墓地公衆便所にいた蛾の登場だ。今日は LUMIX GH2 に、エツミのポップアップストロボディフューザー E-6218を装着して撮ってみた。
左が クロシタアオイラガ、右が トビギンボシシャチホコ だ。クロシタアオイラガは、背面から撮ったものなので、蛾だか何だかよく分からないが、横から撮ったらこんな感じだ。
右のトビギンボシシャチホコは、赤錆っぽい色の翅の所々に、濃茶色や灰色のグラデーションがかかっており、翅の中央や背面にある白い紋がワンポイントになっていて、とても綺麗だった。
ディフューザーの使い心地も悪くない。今まで使っていたケンコーの「影とり」の方が、ディフューザー効果では上だが、こちらの方がスマートである。
ところで、夕べ半年ぶりに映画館に足を運び、「手塚治虫のブッダ」を観てきた。以下に感想を書くが、ネタバレ、作品批判等があるので、嫌な人は観ないようして下さい。
で、「手塚治虫のブッダ」なんだが、結論から言うと5段階評価で「☆ゼロ!」である。
ストーリーについては、釈尊の伝記ではなく、手塚氏の創作ファンタジーなのでとやかく言う必要はないが、各キャラクターの扱いがとても軽薄で、感情移入ができなかった。原作や仏典を知っているので辛うじて各キャラの行動の動機が分かるけれども、それだけに「描写が甘い、っていうかいい加減」という感想を持ってしまう。(特にチャプラの葛藤、タッタの能力の背景やチャプラと仲間になる経緯、そして何よりもラストで出家に至るシッダールタの苦悩等々)
また、アニメの質そのものがお粗末であったのは否めない。手描きにこだわるのは悪いことではないが、観ていて辛くなるレベルに感じたのは、映画館の設備に問題でもあったのだろうか。
そして一番の問題は声優である。といっても本職の声優さんではなく、主要キャラの声を演じている俳優達のレベルが問題だ。テレビや芸能界に疎い私には、吉永小百合さんくらいしか知っている俳優はいないのだが、まぁ吉永さんは悪くなかった。が、主役たる吉岡秀隆ってのや、その父王役をした観世清和・・・。観世清和は酷かった。棒読みにもほどがある。過去にこれほど酷いセリフは聴いた記憶がない。これだったらウチの娘の方がまだマシだ、と思えるくらい酷かった。よくこれで監督はOKを出したものだ。監督の感性が極端に鈍いのか、制作の背景にある「大人の事情」がそうさせるのかは知らないが、いずれにしろ「観世清和のセリフにOKを出した」というだけで、この作品の志すところが知れようというものだ。
制作期間5年!? ウソでしょう! と思わず突っ込みたくなった。これならまだ半年前に観た「ヤマト」の方が、バカバカしい同好会のノリな分だけ、まだ楽しむことができた。