2021年08月20日 自然の摂理
早朝散歩中、道端の繁みを飛んでいたキイロスズメバチが、蜘蛛の巣に向かっていき、巣にいたクモを捕まえた。キイロスズメバチは他の昆虫を狩って、幼虫のエサとする。クモを狩るのは初めて見た。
Panasonic LUMIX G99 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
クモはクモで、巣に掛かる虫を食べて生きている。そのクモを狩るスズメバチ。弱肉強食という自然の摂理を目の当たりに見た。
そのスズメバチを捕食するクモもいる。カマキリや鳥、クマ、そして人間もスズメバチを捕まえる。スズメバチに刺されて亡くなる人もいるが、人間に殺されるスズメバチの方が圧倒的に多い。その人間も現在は新型コロナウイルスに苦しめられている。
夕方散歩では、路上にいたオオヒラタシデムシにアリがたかっていた。触角や脚が動いているところを見ると、このオオヒラタシデムシはまだ生きているようだが逃げる様子はない。移動する力は尽きているようだ。
Panasonic LUMIX G99 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
シデムシが弱っているのは、怪我をしたのか、寿命なのか、その原因は分からない。いずれにしろアリの何十倍も大きなシデムシも、こうなってしまえば小さなアリ等に食べられるだけだ。
アリを食べるアリジゴク(ウスバカゲロウの幼虫)も、弱ったり死んだりしたら、逆にアリに食べられる。これが自然の摂理なんだろう。
その視点で考えてみると、私達人間のやっていることは自然の摂理に反する部分があるのかもしれない。科学・医学の進歩により病気や怪我を克服して飛躍的に伸びた平均寿命。ロボットやAIの進歩により生物としての活動変化・・・。しかし、それら広大な宇宙の摂理の一部分にすぎないのかもしれない。