2020年04月30日 山寺で出会った虫達
今日も県内山間部のお寺を訪ねた。奈良時代に役行者が開き、「西の高野山」の異名を持つ「神上寺」という古いお寺だ。
沢沿いの苔むした石段の参道に、崩れかけの鳥居がある。観光地化されてなく、人の気配が全くない素晴らしい雰囲気だ。
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参道脇の沢には、カワトンボやトビケラ、カワゲラが飛んでいる。石段をゴソゴソと歩き回っていたのはキマダラシマトビケラ。8年ぶりの掲載だ。
Panasonic LUMIX GX7 Ⅲ + LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8
お堂の壁板にいたのはエゾギクキンウワバ。全体が黒灰色で、最初はゴミかと思ったが、よく見ると翅の中程に模様があって、けっこう複雑な造形をしている。
Panasonic LUMIX GX7 Ⅲ + LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8
沢にはシマアメンボの姿が確認できた。シマアメンボの体の模様って、唐草模様っぽいというか、どこか人工的というか、独特な印象だ。流れのある水面を素早く動くので、なかなか上手く写真が撮れない。
Panasonic LUMIX GX7 Ⅲ + LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8
続いて訪れたのは狗留孫山。平安時代初期に弘法大師空海が開いた古刹である。
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駐車場から急勾配の階段を1㎞弱ほど登らねばならない。「免疫力をつけるため」と、なんとか本堂に到着。ここから奥の院、あるいは山頂まではさらに1㎞あるようなので、時間的にも無理なのであきらめた。
途中、イモムシの死骸を加えたムネアカオオアリがいた。前回の掲載が2007年だから13年ぶりだ。決して珍しいアリではなく、山間部ではよく見るんだけどね。
Panasonic LUMIX GX7 Ⅲ + LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8
足元の階段にオオオサムシがいた。
Panasonic LUMIX GX7 Ⅲ + LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8
これも普通種だが、掲載するのは15年ぶりだ。当時のカメラはニコンのCOOLPIX5000。ニコンコンデジのフラッグシップ機だ。あらゆる面で、今のシステムに及ばないものの、当時の写真はけっこう綺麗に撮れている。あの頃は「なんとか綺麗に、いろんな虫を撮ってやろう」という執念みたいなものがあった気がする。