2013年06月16日 佐賀県で出遇った虫達
後輩の結婚式披露宴で、佐賀県を訪れた。行き先は伊万里市だが、ワケアリで唐津市に寄った。せっかくならと呼子まで足を延ばしてみた。
海霧とでも言うのだろうか、海上にはモヤがたちこめていて視界が良くなかったが、島が浮遊したように見え、なかなかイイ雰囲気だった。
OLYMPUS STYLUS TG-2 Tough
唐津市内に戻ったが、時間に少し余裕があったので、来る時にバイパスから見えた「虹ノ松原」に行ってみた。松林は凄かったが、海岸はイマイチで、これは遠くから見るべきものだな、と思った。 松林の林縁のフジの葉にいたコガネムシは、ヒメコガネだろうか。
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そして伊万里市に移動して、夕方からの披露宴に出席した。二次会は遠慮して、同席していた地元の旧友と飲みに行った。連れて行ってもらった店の伊万里牛の美味しいこと! そして値段にもビックリだ。普段私が好んで食べる鶏の唐揚げ20人前くらいだろうか。
iPhone5
あまり「虫撮り」らしくない初日だったが、2日目の午前中はまるまる空いていたので、虫撮りができそうな場所を下調べし「九州の尾瀬」とも言われる「樫原湿原」に行ってきた。
午前9時半に到着した頃には、既にカメラを持った人達が何人もいた。まず目に付いたのはモウセンゴケ。ポピュラーな食虫植物だ。その近くには淡い赤紫色の花、トキソウの花がいくつも咲いていた。
Panasonic LUMIX GH2 + LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8
Panasonic LUMIX GH3 + G VARIO 100-300mm/F4.0-5.6
湿地のあちこちにハッチョウトンボがいる。それも数十匹という数で、ここは「ハッチョウトンボ沼か?」と思えるほどだ。写真はヨツボシトンボだが、左下の方にハッチョウ雄が写っている。
沼を覆っている小ぶりな丸い葉は、ジュンサイの葉だ。その葉の間を泳いでいる虫を見つけた。卵は背負っていないが、コオイムシだ。
ひとしきり湿地を楽しんだ後、林縁の涼しげな道を進んでゆくと、コナラの枝にシャチホコガの幼虫が、そしてススキの葉に大きなジョウカイボンがいた。ジョウカイボンは大きさからするとキンイロジョウカイのようだが、色味が違う。調べてみると、カタキンイロジョウカイというのがいるらしい。それが別種なのかどうかよく分からないが、まぁカタキンイロジョウカイとしておこう。
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そして、林縁から再び湿地に戻った時、ようやく今回の本命に出遇うことができた。その名も「モートンイトトンボ」。私の地元・山口県では既に見られなくなった、小さなイトトンボだ。
Panasonic LUMIX GH3 + G VARIO 100-300mm/F4.0-5.6
残念ながら、私の腕が未熟なばっかりに、写りがイマイチだ。マクロレンズでグッと寄って撮りたかったんだけど、ベストポジションに陣取っておられたオヂサンの前に出るわけにもいかず、一歩後から望遠で撮ったのが失敗だった。
その後は「里味庵」という店に蕎麦を食べに行った。超こだわりの店主が、蕎麦の蘊蓄を語りながら打ってくれる蕎麦は、この時期にもかかわらずイイ香りで、どっしりとした食感だ。その蕎麦を、辛み大根と特性醤油、あるいは岩塩などでいただく。山の中腹にあるので、縁側からは七山が見渡せる。満足しました。
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