2010年07月22日 灯火に集まった虫たち
PENTAX K20D + PENTAX smcDFA Macro 100mm
例年のごとく、消防団の夏季訓練が連日行われている。機動隊に所属している私は可能な限り、手伝いに行かねばならない。今日は訓練終了後に「シシ肉焼いてビールを飲もう!」ということになったが、今夜は娘との約束があった。夏休みの自由研究で、自宅裏の畑にライトトラップをしかけて、集まる虫を調べようというのだ。
「娘との約束がありまして・・・」「じゃぁ1本だけ飲んで帰れ!」なんてやりとりをしながらビールを2本飲んで帰り、娘と畑に行ってみると、オオ!けっこう虫が集まっているじゃないか。蛾、甲虫、カメムシ、ニイニイゼミなど、目立ったものだけでも結果70種類くらいの虫が集まっている。全部は載せきらないので、初見のもののみを以下に掲載する。
左から オオアカキリバ フタオビコヤガ キムジシロナミシャク ウスキクロテンヒメシャク
オオゴマダラエダシャク フタテンオエダシャク セダカシャチホコ ハガタベニコケガ
ゴマフリドクガ ヒメシロモンドクガ タイワンイラガ クワコ
以上14種の蛾が初見だった。クワコは生糸をとるカイコの原種だと言われており、一度見てみたかった蛾だ。ミスジビロードスズメは、ビロードスズメと酷似しているが、赤毛の雰囲気や翅先端の黒紋などからミスジビロードスズメと判断した。自信ないけど。
ナガヒラタムシ オオゴモクムシ コガシラミズムシ ナガチャコガネ
甲虫はこの4種。ナガヒラタムシはよく甲虫図鑑の最初に載っている虫で、甲虫の中でも最も原始的な種であると解説されている。他の3種はイマイチ同定に自信がない。
オオチャイロナガカメムシ キノカワハゴロモ ウスヒラタゴキブリ
初めて見る形をしたキノカワハゴロモは南方系の虫で、現在北上を続けているらしい。ウスヒラタゴキブリはゴキブリとは思えない美しい輝きをもっていて、キンイロゴキブリとでも名付けたい。
以上21種を初見として掲載したが、種名の分からない虫がまだまだ集まっていた。こうして普段見ることのない虫を観察できるのがライトトラップの凄いところだ。娘よりも私の方が興奮していた。毎晩でもやってみたいという思いも抱いた。ただ、やっぱりこれって不自然なのよね。確かに珍しい(私にとっては ですよ)虫を簡単に写すことができたが、やはり自然の中で偶然、あるいは狙って意中の虫に出会える感動には遠く及ばない。と言いつつ、またやってしまうんだろうなぁ・・・。