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2008年10月
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★は初登場の虫

10月30日
ハラビロカマキリ

10月24日
オオスカシバの幼虫

10月19日
阿知須で出会った虫達
 フタモンアシナガバチ
 キトンボ★
 アカタテハ
 ウラナミシジミ

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センチコガネ

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クロコノマチョウ

10月12日
オオスカシバ

10月08日
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 マイコアカネ
 ノシメトンボ
 ギンヤンマ

10月07日
アオイトトンボ

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カネタタキ

10月03日
ワタヘリクロノメイガ★

過去の散策記
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2008年10月07日 アオイトトンボ
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 早朝より終日、山口市の きらら公園にいた。遊びではなく、仕事で行っていたのだが、昼食時の空き時間に、園内の池を覗いてみると、多数の アオモンイトトンボ とともに、アオイトトンボ が数匹見られた。 その中に、何かをモグモグと食べている アオイトトンボ の姿があった。 みれば イトトンボ を食べている。 
 弱肉強食である捕食性の昆虫においては、同族(同目というべきか)の虫であっても、こうした光景はよくあることだ。 しかし、蚊や蝿を食べているのとは、少し違った感情を私は抱いてしまった。 残酷だなぁ・・・
 「父母兄弟の区別なく互いに残害する」存在を「畜生」という(Wikipedia より)。古くより人間は、同族を殺すことを禁忌としてきた。 だが現実には、人間ほど自己中心的に同族を殺してきた生物はいないだろう。 さらに深く慮ってみると、同族以外の生物に対してはどうだろうか。
 佛教では「不殺生戒」ということが説かれた。「生きものを殺すな!」もちろんこれは同族だけに限るものではない。「いのち」と呼ばれるもの、全てが対象となる。 ・・・が、食べねば死ぬのも現実だ。 私は日々 殺生の罪を犯しながら生きている。 だから食べる前に手を合わせる。「ごめんなさい、決して無駄にはいたしません」と。
 私が虫に対して「撮る」ことにこだわっているのもそこだ。 私の楽しみで捕殺することに抵抗がある。 偽善と言われるかもしれないが、どこかで線を引かないと、どこまでも堕ちてゆきそうだから。 問題はその「線」をどこに見ていくかだ。 判断基準が導き出される根拠が、何であるかが重要だろう。
 などと御託を並べてみたものの、日常生活においては、自分自身が判断基準となっている私だ。 だから アオイトトンボ を「残酷」と、自身を棚上げした見方をしてしまったのであった。

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