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2007年7月23日 ハグロトンボ
K10D+PENTAX smc D FA Macro 100mm
私が子どもの頃から、自宅の庭にはハグロトンボがいる。幼虫は流れのゆるやかな水生植物が繁茂する所にいるらしいが、さて自宅周辺にそんな場所があっただろうか? ともかくも毎年夏になると庭の日陰で数匹のハグロトンボを見る。
ハグロトンボは、和名の由来となった「オハグロトンボ」の他に「ホトケトンボ」「ボントンボ」「カミサマトンボ」等々、地方によって様々な呼称があるようだ。先月青森県を訪れた時、地元の方から「子どもの頃 カミサマトンボ と呼んでいたのは、何トンボなんでしょうか?」と尋ねられた。どんなトンボでしたか、と聞くと「光沢のある体で、翅を開いてとまるトンボでした」とのこと。その特徴から、どうやら アオイトトンボ のようである。写真のハグロトンボも光沢のある体で、翅を開いているが、基本的にハグロトンボは翅を閉じている。時々このように翅を開くが、一瞬のことで直ぐに閉じる。写真は翅を開くタイミングを見計らって連写したものだ。
このように「カミサマトンボ」といっても、地方によってその対象となるトンボは違うようだ。呼称の由来も様々なようで、社寺境内の薄暗い環境で見ることが多いからとか、盆の時季に見かけることが多い等、私の知る限りでは定説をみない。
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