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2007年7月3日 宇部のトンボ達
  K10D+PENTAX smc D FA Macro 100mm & FZ50

 今日はお世話になっている伊東さんと、宇部市内のトンボを見に行った。目当てはヒヌマイトトンボ! 連日の雷雨で天候が心配だったが、晴れ時々曇のまぁまぁの天気。迎えに上がると、伊東さんは体調不良で点滴を打たれたとのこと、心配だったが「ヒヌマイトトンボ」が私達を呼んでいる? 強行することにした。
 といっても、具体的に「あそこにいる」っていう情報があるわけではない。漠然と「あの辺りにいるのかも」といった感じだ。最初に訪れた池は、けっこう広々としていて水生植物も豊富だ。羽化後間も無いコシアキトンボの顔のアップを撮り、柵の向こうの枝先にとまるウチワヤンマを撮影。繁みにはベニイトトンボの姿も見られた。頭上にはチョウトンボが多数飛び交っている。湖面をサァーっと飛んでゆくギンヤンマは撮影できなかったが、実に多くのトンボが見られる。海が近いため池にこんなにトンボが多いとは・・・池につき出した枝先にいたトンボも、一応 FZ50 の望遠で撮っておいた。シオカラ? シオヤ? 帰宅後に調べてみたところ、アオビタイトンボという南方系のトンボで、近年生息地が北上しているそうだ。おぉ!初対面ではないか。惜しむらくは、名前の由来となった「青額」なる顔を見たかったものだ。
 1時間くらい散策して場所を変えた。さらに海に近づいたため池だ。ここにもチョウトンボやウチワヤンマ、コシアキトンボなどがいた。草むらにアカネ系のトンボがいたので撮影。胸の模様が複雑だ。これは! マイコアカネじゃないか! 以前から見たいと思っていたマイコアカネ。成熟したオスは顔が青白くなり、その白さが舞妓さんを連想させるのが名前の由来とか。秋口にまた訪れてみよう。
 30分くらい散策して、残された時間は後30分くらい。ヒヌマイトトンボは情報不足で無理だったのかなぁ・・・と諦めつつ海まで進んでみた。堤防の内側のため池に降りてみると、ウスバキトンボと思わしき多数のトンボが群れ飛んでいる。枝の先に華奢なトンボがとまっていたので、やはり FZ50 の望遠で撮っておいた。これも帰宅後に調べてみるとコフキトンボのようで、初見である。
 そしていよいよ残り時間も少なくなって、工場横の湿地に降りてみた。大量のゴミが浮かぶ、見るからに汚い湿地だ。「こんな所にいるかなぁ・・・」と半信半疑で歩を進めつつ、所々に人が訪れた形跡があるので、幾らかの期待を胸にさらに進む。とその時、小さなイトトンボの姿が視界に入ってきた。「ん???」よく見ると背中に4つの水色の紋がある。「いた〜! これ、ヒヌマイトトンボですよ!」「へぇ〜これが」。さっそく写真を撮り始める。すると伊東氏が「これのメスはどんなの?」「メスは赤くて複眼の間が黒くて・・・」「あっ、メスがいた、これメスだよね」と言われ見てみると、間違いなくヒヌマイトトンボのメスだ。興奮して撮っていると、伊東氏は「あっここにも、あっあそこにも」とどんどん見つける。こんなにたくさんいると、なんだか拍子抜けしてしまうが、ともかくも最後に目的のヒヌマイトトンボに出会えた。2時間ばかりのトンボ散策だったが、とても楽しかった。体調悪いのにつき合って下さった伊東さん、どうも有り難うございました。また行きましょうね。

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