2021年04月24日 中津で出会った虫達
昨日・今日と出張で、大分県中津市に行っていた。中津市といえば、以前よく訪れた、ベッコウトンボの生息地として知られる溜め池がある。しばらく行ってないな、と思って調べてみると前回は2014年。あれから7年も経っていたのか。仕事は午後からなので、小一時間ばかり寄ってみることにした。
溜め池の土手に生えているナス科と思われる植物の葉に、ニジュウヤホシテントウが何十匹もいた。交尾しているものも多い。
Panasonic LUMIX G99 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
同じ植物の葉に瑠璃色の小さなハムシを見つけた。ルリナガスネトビハムシという初見のハムシだ。極端に太い後脚が特徴で、カメラを向けて数枚撮ったところで、ピンッと跳ねてどこかへ行ってしまった。
Panasonic LUMIX G99 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
葉先にいたのはアカクビボソハムシ。これも初見のハムシだ。
Panasonic LUMIX G99 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
よく似た種にヤマイモハムシがいるが、ヤマイモハムシの頭部が朱色なのに対し、このハムシは頭部前面が黒かったのでアカクビボソハムシだと判断した。残念ながらこの写真の角度では頭部があまり写っていないが、この写真を撮った直後に飛んで逃げられてしまった。
溜め池の土手から下に降りた所に、もう一つ溜め池がある。降りる途中にフジの木があり、その葉にフジハムシがいた。
Panasonic LUMIX G99 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
上手い具合に1枚の葉に成虫と幼虫が同居していた。フジハムシの幼虫を撮るのは初めてだ。
下の溜め池に降りたところで、食事中のマガリケムシヒキを見つけた。
Panasonic LUMIX G99 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
体液を吸われているのは、同じハエ科の虫のようだ。マガリケムシヒキの緑色の眼と、捕まったハエの暗赤色の眼が印象的だった。
伸びたワラビの葉にいたのはトガリシロオビサビカミキリ。
Panasonic LUMIX G99 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
パッと見は地味な色彩のカミキリムシだが、こうして接写してみると、実に複雑な色模様をしている。
溜め池の周囲にはクヌギの木が多い。しかもここのクヌギは洞やメクレが多く、きっと夏にはクワガタがいるだろう。
1本のクヌギだけ樹液が出ているようで、ヨツボシオオキスイとハマダラヒロクチバエがいた。
Panasonic LUMIX G99 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
地元ではあまり見かけないハマダラヒロクチバエ。マダラ模様の翅で、頭部だけ橙色という変わったハエだ。その頭部を見ると、複眼まで橙色だった。
Panasonic LUMIX G99 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
この溜め池はトンボが有名で、今日もベッコウトンボやタベサナエなど何種類かいたけど、他の虫が面白かったのでトンボは掲載しなかった。次の機会があれば、トンボをじっくりと撮ってみたい。