2016年06月14日 京都で出会った虫達
京都で行われた同窓会に参加した。同窓会の開催は17年ぶりだ。会場は「がんこ高瀬川二条苑」の納涼川床。3年前の7月以来かしら。
Panasonic LUMIX TX1
近くの居酒屋での2次会が終わり、ショットバーで話し込んでいたらいつの間にか午前2時。よく飲みました。
翌日は有志3人で「6月の京都を満喫しよう」ということになり、大原三千院を訪ねた。私は20年ぶり3回目だ。
Panasonic LUMIX TX1
新緑・苔・紫陽花と見所満載の三千院だが、私の視線は虫!。季節がよかったのか年中そうなのかは知らないが、建物の白壁や看板なんかに蛾がたくさんとまっていて嬉しくなった。
OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough + FD-1
左上)クビワウスグロホソバ 右上)キマエクロホソバ
左中)キシタホソバ 右中)オオベニヘリコケガ
下)ホシオビコケガ
これが5種は全て同じ科(ヒトリガ科コケガ亜科)に属し、幼虫は地衣類を食べる。私は地衣類と苔がゴッチャになっていたが、両者ははっきりと区別されているようで、地衣類とは「菌類(主に子嚢菌類)のうちで、藻類(シアノバクテリアあるいは緑藻)を共生させることで自活できるようになったもの」だそうだ。Wiki 説明分だけ読むとなんだか凄い生命体のようだが、ようは樹皮などに張り付いている苔のようなもののことで、恐れることはない。ってか誰も恐れていない。
その苔のように見える地衣類(実際に○○コケという名のものもある)を食草とするのでコケガ亜科というグループ名となったようだ。ここ三千院は古い樹木が多く、地衣類も豊富だ。
ちなみにキマエクロホソバとキシタホソバは初見であり、オオベニヘリコケガは13年ぶりの登場となる。
前夜に飲み過ぎたせいか、単なる歳のせいかは分からないが、石段を登る足が重たい。休憩所があったので一息つくことにした。
腰を下ろしてから視線を向けた上方に、何か黒いものがある。分からないままカメラを向けて撮ってみるとノコメセダカヨトウが写っていた。「こんな風に、灰色の壁に黒い塊がある違和感が・・・」と友人に説明していると、その友人が「じゃ、あのハチも違和感かな?」と指さしてくれた休憩所の壁に、キイロスズメバチがいた。「せっかくだから接写しなきゃ」と勧める(煽る?)友人の手前、ビビリながら近づいて撮ってみたのがこの写真。ハチ恐怖症なのよ、私は!
OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough + FD-1
休憩所の側の葉にいたチャイロのカメムシはおそらくオオチャイロカスミカメ。友人が「何かいますよ」と教えてくれた葉上にいたのはナシカメムシ。いずれも初見&初掲載のカメムシだ。
OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough + FD-1
三千院を出て、勝林院や宝泉院などをブラブラ散策し、昼食をとることにした。食堂がならぶ砂利道の砂利の上に黒い虫がいた。この形はハナノミの仲間に違いない。調べてみるとムモンオオハナノミのようだ。
その後入った店で蕎麦を食べ、甘味好きな私たちは「クリームぜんざい」や「クリームあんみつ」を食べた。
OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough + FD-1
今回の京都は、今までになく多くの虫達に出会えた。季節がよかったこと、天候がよかったこと、そして大原という自然豊かな土地がよかったんだろう。