2011年10月18日 嫌われやすい虫達
仕事先の長門市の施設の窓に、小さなクモがいた。近づいてみると、外の光に透き通った体が、とても綺麗だった。
お茶を運んできた女性から「庭の写真ですか?」と尋ねられたので、「えぇ、うん、いやぁ クモ なんですよ」と言って、カメラのモニタを見せながら「綺麗でしょ?」と続けると、「はぁ、あぁ、まぁ・・・」と、口元が少々ひきつった笑顔で去って行った。
RICOH CX1
帰宅した夕方、学校から帰ってきた娘と、愛犬ハルの散歩に裏山へ行った。道中、山側の繁みから1匹の虫が飛び出してきた。カマドウマ・・・ではなくて、どうやらカマドウマの仲間の コノシタウマ のようだが、彼らを見分けるのは私には困難だ。
ちなみに背景に写っている左側の淡褐色がハルで、右側が娘の脚だ。コノシタウマを紹介すると、娘は「イヤッ、何この虫、キモッ」という反応だった。今日は虫好きの娘Aではなく、虫が苦手な娘Yだったのだ。
RICOH CX1
クモ嫌いな人は多いし、カマドウマの仲間も「便所コオロギ」と呼ばれ、不気味な虫の代表のように語られる。そんなことから今回は「嫌われやすい虫達」という、少々過激な題名をつけたが、私のように好きな者もいるだろうから、この表現はどうだろうか、と考えてしまった。
とにかく「表現」とは難しい。昨日も平野復興担当相の「バカなやつ」発言に野党がかみついていた。「誤解を招くような発言」・・・確かにそうかもしれないが、問題は「誤解を招くような取り上げ方」をしているマスゴミ 失礼、マスコミや、他者を蹴落とすことばかりに奔走している議員の大先生方にある。
11年前、消防団の後輩が事故で死んだ時、会葬に行った私達団員は「まだ20歳、これからだってのに、親父さんあんなに泣かせて、バカだよ、あいつはホントにバカだよ」と泣きながら焼香した。
もう不毛な言葉狩りはやめようよ。拝金主義かつ、背景に関わる組織の顔色をうかがいながら情報操作を行っているマスコミ(特にテレビ!)。保身のために そのいかがわしい情報にまとわりつく政治家。そしてその政治家に群がる人々。 考えると暗くなってしまうので、考えるのをやめた、という思考停止状態が、さらなる悪状況を招くのだろう。