2021年09月03日 裏山で出会った虫達2
2日続けて未明の雷雨。極度の雷恐怖症である私は、最初の稲光を認識した時点で耳栓とアイマスクをつけるので、あまり気にならなかった。でも、これが日中、仕事中だったと思うとゾッとする。まぁ今は半無職状態なのでその心配もないのだが・・・。
夕方雨があがったので裏山愛犬散歩だ。カラムシの葉の隙間に面白い顔のクモがいた。
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調べてみたところ、ガザミグモのようだ。なるほど、長い前脚2対を拡げている姿は、カニのガザミを彷彿とさせる。
ガザミは地方によって「ワタリガニ」とか「ガンツ」などと呼ばれている。地元の宇部市では「月待ちガニ(つきまちがに)」と呼ばれているが、その呼び名を知ったのは平成8年に山口県に戻ってからのことだ。それもそのはず、「月待ちガニ」はブランド化のために平成9年に付けられた愛称ものだった。
別のカラムシの葉にはヤマトシリアゲの秋型オスがいた。
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ヤマトシリアゲは春と秋の年2回発生し、春型は黒っぽく秋型は黄色っぽい。秋型はその色からベッコウシリアゲとも呼ばれる。ちなみに黒い春型はコチラの下の方に載っている。
ヤブガラシの葉を食べていたのはセスジスズメの幼虫。大きさからすると3齢くらいだろうか。
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昆虫は脱皮することで大きくなる。卵から孵化した最初の幼虫が「1齢幼虫」で、脱皮を繰り返して「2齢」「3齢」と呼ばれる。蛹に成る前の最後の幼虫を「終齢幼虫」と呼び、セスジスズメの終齢(5齢)幼虫はこんな姿になる。色模様が随分と変化する。
1ヶ月前にヒラタクワガタの大アゴを掲載した裏山のクヌギの木。あの日も雷が凄かったんだな・・・。それはどうでもイイが、そのクヌギの木を見ると大きなヒラタクワガタが樹液をなめていた。
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とかくこのような状態で見るクワガタは大きく見えるものだが、こいつは明らかに60㎜超えだ。1ヶ月前に「60㎜もないだろうな」と書いた個体と同一なのか、それとも1ヶ月の間にここに移動していきた新顔なのかは分からないが、裏山に大物が復活したのは嬉しい。