2021年09月21日 クワガタ大作戦10
今年10回目となるクワガタ大作戦を決行した。おそらく今回が今季最後となるだろう。
秋の雑木林で厄介なのはスズメバチ。夏の終わりから秋にかけて個体数が増え、より攻撃的になる。
Panasonic LUMIX G99 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
スズメバチがいる所=樹液が出ている=クワガタがいる可能性が高いので、ある程度は近づかざるを得ない。もちろん冷静に距離を保ちながらではあるが、前回もそうだったように何度か体当たりをされた。
慎重にクヌギの洞や樹皮のメクレを調べていると、「何かいる」というT氏の声。洞の上部にいたのはカニ。アカテガニという見た目通りの名前のカニだった。
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次のポイントに移動を始める頃には、天気予報に反して雨がポツポツと降り始めた。到着したのは実績のあるポイント。今日は50㎜超えのヒラタクワガタを2匹見つけることができた。
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ここからは新たなポイント(フィールドと言うべきかな)探しだ。グーグルマップで目星を付けて、あの道この道を走り回った。
渓流沿いの道を上った所に「御神木」と呼びたくなるような、洞やメクレの多いクヌギの巨木を見つけ、メクレの中に60㎜超えのミヤマクワガタを見つけた。
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御神木の周辺にはクヌギの巨木が何本かあり、そのうちの1本に淡い色のハチが群れていた。これはムモンホソアシナガバチだ。
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ムモンホソアシナガバチとよく似た種にヒメホソアシナガバチというのがいるようだ。見分けるポイントは頭楯と呼ばれる顔の中央の部分に、褐色の紋があるのがヒメホソアシナガバチ、紋がないのがムモンホソアシナガバチなんだそうだ。
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こんなに集まって何をしているのか気になったので、ネットで調べてみたところ、ムモンホソアシナガバチは木の洞などで集団で越冬する習性があるらしい。ということは、これは越冬場所を探しているところだったんだろうか。そしてアシナガバチやスズメバチは新女王以外は越冬できないので、ここに集まっているのは全て新女王ということになる。
日も暮れてきたのでお開きにしようと帰途についたところ、手に小さな虫が付いているのに気がついた。テントウムシのようでもあるが、揺れる車内で、しかも視力が衰えているためよく分からないまま数枚撮影した。 するとピンッと跳ねるように飛んだので、ウンカの仲間だと分かった。これはキボシマルウンカという初見の虫だ。
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結局今回出会ったクワガタは10匹くらい。しかし来年期待大の新ポイントが数カ所見つかったので、とても充実した1日だった。コロナ禍で仕事がなくなったおかげである。が、収入激減は辛いところだ。