2019年08月14日 優曇華
大型の台風10号が近づいている。明日には豊後水道を通過して広島辺りに上陸しそうだ。暴風域の範囲が広いので、ここ山口県も被害が予想され、明日は新幹線も在来線も終日運休することがJR西日本から発表された。
とはいえ、今日は午後から雨が少し降る程度で、まだ影響が少ない。仕事に出かける前、玄関の網戸に黄緑色の物体を見つけた。これはクサカゲロウの卵だ。
Panasonic LUMIX G7 + G VARIO 100-300mm/F4.0-5.6
クサカゲロウの卵は「優曇華(うどんげ)」(憂曇華とも書く)という別名がある。優曇華とは、仏教経典に出てくる「三千年に一度咲く」という伝説の花で、「竹取物語」などにも出てくる。極めて希なものとして喩えられる花でもある。
クサカゲロウの卵は決して珍しいものではないが、昔の日本人はこれを植物だと思っていたようで、様々な場所に現れる奇妙な植物という印象から「極めて希な」優曇華の花だと受けとめたのかもしれない。
とはいえ、散策記初登場なので、気をつけて探さない限り、簡単に出会えるものでもないのだろう。