2013年03月06日 オタマジャクシ
ここ2,3日はとても暖かく、4月上旬なみの気候だそうだ。空き時間に梅を見に行きたいところだが、月曜日に娘Yが、火曜日に妻が、そして昨日の水曜日は娘Aがインフルエンザでダウンしてしまい、仕事と家事で目が回りそうな忙しさだ。
もちろん朝夕の愛犬ハルの散歩にも行かねばならない。今日の夕方は、久しぶりに「シシ神沼」に行ってみた。水底に沈んだ枯葉の上に、小さなオタマジャクシがたくさんいるのを見て、一昨年の散策記を思い出した。
NIKON COOLPIX P300
あれからまる2年が経とうとしているが、ここ山口県では再び中国電力上関原発問題が再燃している。これまで「中国電力の建設免許の延長」を不許可にすることを表明していた県知事・山本繁太郎氏がその判断を「1年程度先送りする。」意向を示したのだ。
私ごとき政治・経済のド素人が、何を言っても説得力はないし、是非の二元論で安易に語れない深い問題なのは分かっているが、それでも2年前の大惨事報道を目の当たりにして、自分たちの造り出したものに恐怖と後悔の念を抱いたのではなかったか。
山本氏も県知事選の第一声で「3・11を経験した国民が脱原発依存に向かうのは当たり前。危ない原発は建てさせるわけにはいかない」と言われた。同時に「有識者と県民の意見を聞き私が判断して進んでいく」と付け加えるという玉虫色の狡猾さを露呈していたわけだが、それでも山口県民は山本氏を選んだ。
ただね、山本さん、あなたは「危ない原発は建てさせるわけにはいかない」と言われるが、「危なくない原発」ってものが存在するんでしょうかね。「国の安全基準」がどうのこうのって、そんなもの人間が作った基準であって、3・11や、さきのロシアに落ちた隕石のように想定外の事態が起こる危険性は常にあるのだ。たとえそれが何億分の1だろうと、何兆分の1だろうと、危険度ゼロではない。
なんだか最近の政治・経済界を見ていると、その場しのぎ、自分たちさえよければという、とても視野の狭い発想の方が多いように感じる。大企業にしても上層部の既得権益確保優先で、次世代を育てる懐の深さや、誇りを持って知識・技術を高めてゆくような、崇高な企業理念が見えてこない。教育界にしても、たかだか差し引き数十万円の退職金減のために、教育現場を放棄する教職員
愚痴っていても仕方ない。私たち中年世代が、長期的視野と誇りをもって生きてゆくことが大切だ。