2011年11月01日 鹿児島で出会った虫達1
昨日・今日と、研修で鹿児島県に行ってきた。鹿児島は15年ぶり2回目だが、九州新幹線は初めてだ。小倉駅から鹿児島中央駅までの所要時間が、わずか1時間37分!! これだったら日帰りも苦では無かろう。
今回は観光も兼ねた研修で、まず訪れたのは「仙巌園」。島津氏の別邸跡で、大河ドラマ「篤姫」のロケ地としても知られる。
その庭園内の花の周りを、数種類のチョウが飛んでいた。1番多かったシジミチョウを一応写真に撮っておいたのだが、帰宅して調べてみると、これはどうやら クロマダラソテツシジミ という、最近本土に上陸してきた南方系のチョウのようだ。
RICOH CX1
しばらく園内を歩いていると、足下に ハラビロカマキリ がいた。が、何か様子がおかしい。見れば脇腹の辺りが踏みつぶされていて、そこから ハリガネムシ が出てきた。出てきたハリガネムシに対して威嚇のポーズをとるカマキリ。まさか自分の体内にこんな奴がいたとは思わないだろう。
RICOH CX1
そして園内の池のほとりを歩いていた時だ。池に面した石の上に、赤いトンボがいる。それは「赤」というよりも「ピンク」と表現した方がよいだろう、印象的な体の色をしている。 そう、先月長崎で初めて出会った ベニトンボ がいたのだ。よくぞまぁこんな観光客でごった返している庭池にいたもんだ。
RICOH CX1
惜しむらくは、今回携えたカメラが、RICOH CX1 と NIKON P300 の2台だけで、一眼などを持ってきてなかったことだ。11月だからと、甘くみていた私のミスだ。
続いて訪れたのは、南九州市の知覧。前回鹿児島に来たのは、友人の結婚披露宴だったため、あちこち見て回る時間がなかった。今回はどうしても「知覧特効平和会館」を訪れたかった。
知覧特攻隊については、これまで何度も話を聞き、また資料を通して学ぶ機会があったが、やはり現地で直接資料に触れると胸が熱くなった。出撃前の手紙を幾つも幾つも読んでいくと、途中から涙があふれそうになり、その場にいるのが辛くなるほどだった。娘達がもう少し大きくなったら、家族でもう一度訪れねばならないと思った。
せっかく知覧まで来たのだからと、武家屋敷も見て回ることにした。その武家屋敷通りのあちこちをヒラヒラと飛んでいる虫がいた。黒い翅に独特の黄色い帯模様、図鑑で何度も見た キオビエダシャク だ。まさかこんな所で出会うとは思ってもいなかった。
NIKON COOLPIX P300
これも クロマダラソテツシジミ と同じく、南方からの侵入者で現在九州南部まで生息を広げているそうだ。
さらに歩いていると、門の前に緑色のコガネムシが転がっていたので、門横の石の上に乗せて写真を撮った。アオドウガネ か何かだろう。
RICOH CX1
武家屋敷通りは中々風情のある趣で、もう少し時間をかけてゆっくり見て回りたくもあったが、何しろ夕食の店を予約していたので、急いで鹿児島市内に戻らねばならなかった。結局予約時間を1時間遅らせてもらったのだが・・・。