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2009年02月04日 スイセン
K20D+PENTAX smc D FA Macro 100mm
先月末からの腰痛だが、病院で検査してもらったところ「特に異常はみられない」ということだ。じゃぁ この激痛は何? って感じだが「とりあえず様子をみて、来週また来て下さい」と言われた。
気を取り直して裏の畑に行ってみると、スイセンの花があちこちに咲いていた。花の中央にもぐり込んでいるのは、ツマグロキンバエ。スイセンの名は、中国の水仙に由来するそうだ。水辺に咲く姿から、水にいる仙人・水仙と呼ばれたらしい。
汲み取り式の、いわゆるポットン便所で育った私は、「スイセン」という言葉には「水洗」「水洗式トイレ」への憧れの響きがあった。肥担桶(こえたご)担いで裏山の畑に運ぶ作業は、辛いものがあった。友人宅の水洗トイレが羨ましかったあの頃・・・。
今や我が町にも下水道が通り、我が家も最新式のトイレとなった。近づけば自動で蓋が開くし、温水シャワーがマッサージまでしてくれる。便利になったものだ。
便所だけではない。生活のあらゆる場面が便利になった。パソコン、携帯電話、自動車・・・。しかし便利になったと同時に、体力はどんどん落ちているように感じる。出張の多い私は、そのほとんどを車で移動している。長時間同じ姿勢でいるのは、腰への負担が大きいようだ。しかも慢性的な運動不足。腰痛の原因はそこらにあるのかもしれない。
もっと運動しなければ。ということで、スポーツクラブやジムに通う人が多い昨今だが、なんとなく違和感を覚える。それって生物としてどうなんだろう?って。野山を相手に、曲がった腰で汗を流している老人の方が、よほど健全に思える。「じゃ お前もそうすれば」って言われると困ってしまうのだが・・・。
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