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2008年02月22日 カ
K10D+PENTAX smc D FA Macro 100mm
庭先の手水鉢の水面に、蚊の死骸が浮かんでいた。見れば水中には、幼虫であるボウフラがウジャウジャいる。毎朝のように氷が張る冷たい水の中で、彼等は力強く生きているのだ。調べてみると、ナイジェリアの砂漠に住むユスリカの幼虫は、短時間なら摂氏102度からマイナス270度の高低温にも耐えることができるそうだ(『へんな虫は すごい虫』安富和男著 講談社)。
よくよく考えてみると、自然界の生き物たちは皆、環境に適応できるように自らを進化(変化であろうか?)させてきた。一方、現代のヒトは、変わることを拒み、自分たちの都合のイイように環境を変えようとしているように思う。このことは多くの人が憂いていることであろう。例えばアニメ・ガンダムシリーズにおける、ニュータイプ(変化する人類)と「地球の重力に魂を引かれた人」の対比などがそうだ。私自身、頭ではそのことが分かっている「つもり」であるが、現実には「分かっちゃいるけど・・・」という日暮らしをしている。そんなお粗末な私にとって、虫たちの生活に触れるということが、幾分ばかりのブレーキとなってくれる。
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