2000.08.08 ウリハムシ
自宅裏にある畑の胡瓜の葉に、ウリハムシがたくさん集まっている。胡瓜を食べる私達にとっては“害虫”ということになるのだろうが、7月1日のニジュウヤホシテントウでも書いたように、“害虫”と決めつけるのは、私達人間の自己中心的な見方である。目先の損得勘定に執着して“害虫”として駆除してしまうのはどうであろうか。 『美味しんぼ』という漫画があるが、その中で「虫も食べないような農薬まみれの野菜を食べている人間とは・・・」というような内容のセリフが脳裏をよぎる。また、大分県の昆虫巡査・佐々木茂美さんの『おまわりさんの標本箱』に書いてあった「農薬や消毒液だらけのゴルフ場で“自然はいいなぁ”と言いながらクラブを振っているゴルファーの感覚は理解できない」といった言葉を思いだす。 あるいは昨今話題となっている“公共事業”のあり方ということも考えてしまう。 業者や政治家にも問題はあると思うが、何よりもそれらを享受している私自身の価値観に問題があるのではないか、と反省させられる。