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2009年01月13日 京都
 K20D+SIGMA 17-70mm Macro

 今日は日帰りで京都に行ってきた。発つ時は雪が降っていたが、山口県東部からは雪が降った形跡もなかった。
 午前中の用を済ませて、昼食に立ち寄ったのは、京麩・京ゆばの老舗「半兵衛麩」。写真の「むし養い料理」は、全て 麩や ゆば を使った精進料理で、美味しくて量もあり、お値段も3,000円と とっても良心的。昨秋は男5人で酒を(大量に)呑ながらだったが、今日は落ち着いて食べることができた。
 「半兵衛麩」には、奇麗に手入れされた中庭があり、その南端に写真の「つくばい」がある。これは「知足のつくばい」といい、有名なのは京都・竜安寺のもの(水戸光圀寄進)がある。中央にある水のたまる口を、漢字の一部とみなし、上に「五」右に「隹」下に「止」のような字、そして左側に「矢」が刻まれ、「吾(われ)唯(ただ)足るを知る」と読む。禅の言葉「知足のものは貧しいといえども富めり、不知足のものは富めりといえども貧しい」によると聞いたことがある。
 連日のように不況の現状が報道されている。確かに雇用・失業問題や、体力のない中小企業には厳しい状況ではあるが、今こそ「足るを知る」生き方、「小欲知足」ということを大切にすべきであろう。痛くも痒くもないといったご様子の霞が関や永田町のお偉い方々の行動は、「富めりといえども貧しい」姿に見える。企業上層部の方々も含め、「小欲知足」の立場で、長期に及ぶ視点をもって、臨んでいただきたいものだ。
 かく言う私も、3,000円の昼食は贅沢だよなぁ・・・などと考えつつ、五条大橋を渡っていると、冷たい風の吹く賀茂川に、アオサギと黒い鳥がいた。「そっちはどうだい?」「う〜ん、さっぱりだ」という会話が聞こえてきそうな状況ながら、じっと寒さに耐えている姿が印象的だった。
 全ての用を終えて、京都タワーの灯を見ながら、みぞれの降る中を、京都駅まで歩いた。

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