2005.07.18 ハリガネムシ E5000
今日、梅雨明け宣言がなされた。 真夏の陽射しが、昨日の日焼け(無防備だったので、火傷に近い状態)に突き刺さる。 勝手口の前ではヤブキリが死んでいた。 その側には褐色の細長い物体が!  これはハリガネムシと呼ばれる寄生虫で、主にカマキリやカマドウマなどに寄生する。 淡水に産み付けられた卵は、幼虫になるとカゲロウ等の水生昆虫に寄生し、その水生昆虫が成虫になって陸上に出たところを、カマキリ等に捕食され、そのまま捕食者に寄生する。 雨が降ったり、宿主が水辺に行くと、成長したハリガネムシが体を破って外に出て、水中に入り、そして産卵するそうだ。 
私が子供の頃には、特にハラビロカマキリに多く、ハラビロカマキリを捕まえたら水をかけて、ハリガネムシが出てくる“おぞましさ”を楽しんだものだ。 そういえば、ハリガネムシは宿主であるカマキリ達に、水を求めるような行動をとらせるという話を聞いた(読んだ?)ような記憶がある。 真偽のほどは定かではないが、もしもそうなら、以前掲載したエントモファガ・グリリという糸状菌が、宿主にとらせる行動に似ている。 虫の世界って、凄いよね。
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