2003.08.27 バッタ E5000
仕事からの帰り道、自宅裏山に立寄ってみた。 雨上がりということもあり、秋のような爽やかな風に揺られる草の先に、バッタの亡き骸があった。 2000年の9月、そして2001年の8月に、ケイトウの花にいた同様のバッタの亡き骸を掲載したことがあった。 あの頃は何故バッタ達がこのような死に方をするのか分からなかったが、その後読んだ本の中でその原因が分かった。 これはエントモファガ・グリリという糸状菌によるそうだ。 この聞きなれない菌に冒されると、そのバッタは早朝にゆっくりと植物の茎や葉を登り、夕方までには しがみついた状態で絶命するそうだ。 そうすることによって、糸状菌はその胞子をバラまきやすくするらしい。(参考文献『昆虫の?が!になる本』盛口満著 山と渓谷社) その本の中で著者も書いておられるが、では糸状菌はどうやってバッタにそのような行動を起こさせるのだろうか? 謎が解けたようで、かえって謎が深まってしまったようだ。 これだから自然界は面白い。
 TOPに戻る