2000.09.03 イボバッタ
散策コースにあるケイトウの先にバッタがとまっていた。 背中の突起から8月17日掲載のイボバッタだとわかる。 しかし、どれだけカメラを近づけても微動だにしない。 死んでいるのだ。 夏の終わり頃から、このようなバッタの死骸をよく見かけるようになる。 このイボバッタは死後かなり時間が経っているようだ。指で突いてみると、カサカサという乾いた音がする。 昆虫の体は外側が硬い殻のようになっている。 対して内部は体液や組織がドロドロした状態であるので、死後、内部組織は蒸発したり、他の昆虫などに食べられたりして、はく製のような状態になってしまう。 他の昆虫の多くが、地面に落ちているのに対して、バッタの仲間には写真のように草木にしがみついたまま絶命しているものをよく見かける。 ツクツクホウシやスズムシ、コオロギの鳴き声等とともに、秋の到来を感じさせる光景だ。