2001.09.18 ナツアカネ
ナツアカネが全身真っ赤に成熟してきた。 顔まで真っ赤に染まるのだからたいしたものだ。 全身の画像はここにある。 7月28日のもの、そして8月22日のものと比べると、色の変化がよく分かる。 何故アカトンボが秋に真っ赤に染まるのか、詳しいことは知らないが、その妖しいまでの変化には畏敬の念すら抱いてしまう。 たかが昆虫に畏敬の念とは少々大げさなようではあるが、オットーというドイツの宗教学者は、合理的要素と非合理的要素=ヌミノーゼ(畏怖すべき)の調和を強調した。 非合理的要素の排除、つまり科学的証明によって合理化してゆくのも大切だが、それだけでは世の中はつまらなくなるような気がする。 身近な処にいるアカトンボの顔を見て「うわぁ〜、すっげぇ!!」という驚きと感動が、そのまま“いのち”の感動に発展してゆくには、合理的な思考はかえって邪魔になるように思う。  
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