2000.11.08 アリジゴク(ウスバカゲロウ)
昨夜のオチャケが、後頭部の痛みとして確実に残っている、辛い状況で帰宅したのは朝9時だった。 そんなに飲みすぎたわけでもないのに・・・最近どうも弱くなったなぁ。
帰宅後すぐに所用で九州に行ったのだが、その合間に自宅裏の軒下に行って、前から目を付けていた大きなアリジゴクを撮ってみた。 アリジゴクはウスバカケロウの幼虫で、社寺の軒下や大木の根元などのサラサラに乾いた土がある所で簡単に見つかる。 写真右上のすり鉢状の巣を見つけたら、そっとほじくってみよう。 土とよく似た色のアリジゴクがきっと見つかるはずだ。 私は子供の頃アリジゴクの巣作りを見て感動した。 土の中をクルクルと周回しながら、実に器用にすり鉢状の穴を作るのだ。 比較的短時間で完成するので、見たことない人はぜひともお勧めである。アリジゴクを捕まえたら、その場所の土を紙コップに入れて表面をならし、土の上の中央付近にアリジゴクをそっと置いてみよう。 するとお尻の方から潜っていって、奇麗なすり鉢状の巣が完成するまで、お茶でも飲みながらじっくりと余裕をもって観察するとよい。 巣が完成したら、庭先にいるアリを捕まえてきて、巣穴に落としてやると、これまた器用にアリを巣穴の底に引きずり込むところを見ることができる。 日常生活では気にも留めない小さな虫達が織りなす、“いのち”の世界は、子供だけでなく大人でも十分に感動することができる。 いや、“いのち”への感動という体験は、むしろ私達大人にこそ必要なことなのかもしれない。 その感動が、「他のいのちを殺さねば生きてゆけない私」という自身の存在を“あたりまえ”と片づけず、“ごめんなさい”と感謝・反省してゆく心を育んでくれるのではないかと思う。 
と、カッコイイこと言いつつも、写真を撮るためにわざわざ掘り返してしまったアリジゴクさん、ゴメンネ。 今度アリを入れてあげるから許してね(笑)。