2000.09.04 ツクツクホウシ
ツクツクホウシも先月の21日に掲載しているが、あの時はスギの木にとまって鳴いている最中だったので、少し遠くから撮った。 上の写真は、夜自宅ベランダの網戸に飛んできたものだ。 セミは本来昼行性であり、夜は木にとまって休んでいるはずなのだが、外灯や部屋の灯に飛んでくることも多い。 写真のツクツクホウシはメスだったので鳴くことはないが、時々オスが飛んできて、窓の外で鳴き始めることもある。 このような行動はセミだけでなく、同じく昼行性のトンボも夜の灯に飛んでくることが多い。 これは、昆虫の状況判断要素のひとつである“光”が関係していると思われる。夜であっても光を感じることで、その光源に飛んで来てしまうのだ。
例えば、ヒグラシというセミは早朝や夕暮れ時に「カナカナカナ・・・」と鳴き、日中には鳴かないものだが、厚い雲がたれこめて薄暗い状況であれば、真っ昼間から鳴くこともある。ということは、ヒグラシは時間によって鳴くのではなく、明るさを判断して鳴いていることがわかる。
なんて、難しい話をしてみても「だから何なの?」でしょう。 きっとこのセミは夜が好きなんだろう。皆さんはどうでした? 私は中学生の頃から夜が好きで、オールナイトニッポンをよく聴いてましたよ。中学以降も夜が好きで、よく家を抜け出して遊んでました。その後も夜のバイトに精を出したり、学校出て働きだしてからも、このツクツクホウシのように夜の光が好きで・・・。
・・・ともかくも、こうして夜の光に飛んできた虫は、日中のような警戒心がなく、少々近づいても、ストロボたいても、つついてもジッとしているので、この画像のようなアップの写真がとても撮りやすいのです。やっぱり夜の行動には無理があって、時差ボケでもあるのか知らん。 それにしても頭の真ん中にある単眼はピンクトルマリンのようで奇麗だなぁ。