ミヤマ(深山)クワガタというくらいだから、山奥深くに住んでいるのかというと、そうでもない。平地の雑木林などでも、わりと普通に見られるクワガタである。 クヌギやコナラの樹液を好み、他の多くのクワガタが夜行性であるのに、ミヤマクワガタは日中でも活発に活動していることが多い。 私が子供の頃ミヤマクワガタは年に1匹くらいしか採れなかった。 同じ町内でも、地区でのナワバリというものがあって、私のグループが行っていた雑木林にはヒラタクワガタやノコギリクワガタは多かったのだが、ミヤマクワガタはほとんどいなかった。 しかし、別の地区の雑木林ではミヤマクワガタは普通で、むしろヒラタクワガタが貴重だったそうだ。 クワガタにもナワバリというのがあるのだろうか? それとも環境の問題なのだろうか? 私の経験では、コクワガタは大抵どこにでもいる。そしてノコギリクワガタも比較的どこでも見られる。 ヒラタクワガタとミヤマクワガタはどうも地域が限定されるように思う。 本などによるとノコギリとミヤマはあまり一緒にいない、と書いてあることが多く、私もそう思ってきたのだが、一昨年見つけた雑木林ではノコギリとミヤマが半々くらいの割合で生息していて、ヒラタクワガタは1度も見ていない。 地域によって色々と特色があるのだろう。 |