1. ショウジョウトンボ 2. 26〜32mm 3. 北〜八 4. 4〜10月

全身真っ赤なトンボだが、いわゆる「赤トンボ」とは別グループになるショウジョウトンボ。 「赤トンボ」とはトンボ目トンボ科アカネ属という種類の中で、赤くなるものの総称である。 ショウジョウトンボは同じトンボ科ではあるが、ショウジョウトンボ属になる。 

赤トンボは羽化したての頃は、薄い黄色だったり、淡い褐色だったりするが、何日もかけて赤く成熟してくるのだ。 その多くはお盆を過ぎた頃から真っ赤になったりするのだが、このショウジョウトンボは比較的早い時期・6月頃から真っ赤になっているのでよく目立つ。 また、他の赤トンボの腹が円筒形であるのに、ショウジョウトンボの腹は平べったい扁平形なので見分けられる。 

ショウジョウとは中国の想像上の霊獣「猩猩」の赤い髪の毛に見立てられてつけられた名前だ。 「猩猩」という霊獣は、「体は狗いぬや猿の如く、声は小児の如く、毛は長く朱紅色で、面貌人に類し、よく人語を解し、酒を好む」そうである。 我が国の能の舞台にも登場するが、オランウータンがそのルーツだという。

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