1. ケラ 2. 30mm 3. 北〜八 4. 4〜10月
ケラはコオロギに近い仲間であるが、その前足はコオロギとは大きく異なる。まるで高性能なシャベルのような形状で、この前足で土の中に穴を掘って暮らしている。手に持って握ると、前足で力強く抜け出そうとする。手持ちの図鑑によると草の根や小動物を食べるそうだ。 ケラは陸上での移動も結構素早いし、空も飛べるし、水上を泳ぐのも上手いし、前述のように土の中を掘り進むのも得意という、オールラウンドのスーパーマンのようなもので、少年時代から好きな昆虫だった。 しかし!土の中でジーっと鳴くことから「ミミズの鳴き声」等と不本意な(きっと不本意だろう)濡れ衣を着せられることがある。 また、お金が無くなることを「おけらになる」というが、これはケラが前足を広げている格好が、勝負に負けてお手上げになった状態と似ているところから、 有り金を使い果たし、無一文になってしまうことを「おけらになる」と表現するようになったそうだ。これもきっと不本意な比喩だろうなぁ。

写真館一覧に戻る