- 2006.12.03 虫の冬ごし R4
- 昨日からの冷え込みで、今朝は仕事に出掛けるのが少々辛く感じた。 帰宅した午後、娘と『虫の冬ごし』(偕成社)という本を読んでいると、「探しに行こう!」と娘が言うので、裏の畑に行ってみた。
- 椎茸栽培用ホダ木の廃材をおこしてみると、多数のダンゴムシやシロアリとともに
- 左上)ツマキヘリカメムシ
- 右上)イネクロカメムシ
- 左下)ヒゲジロハサミムシ
- が見つかった。 しばらく観察してから、「寒い朝に毛布をはぎ取られたようなもんだから、もう元に戻してあげようね」と娘に納得してもらい、そっとホダ木を置いた。
- その後、農具の土を落とすための水がめを覗き込んだ娘は、「何かいるかもしれない」と、木の枝で混ぜ始めた。 すると細長い奇妙なモノがユラユラと浮かんできた。
- 右下)オナガウジ
- おそらくナミハナアブの幼虫だと思われるが、詳しい資料が手元にないので定かでない。 ゼリーのような透明な体の中には、橙色と白の管が複雑に張り巡らされている。 名前の由来となる長い尻尾は、水中生活のための呼吸管だ。 “ウジ”というと毛嫌いされ、他人を罵る言葉として使われるが、私も娘もその奇妙な姿に魅かれ、しばし見入ってしまった。 まだまだ見ていたそうな娘だったが、体が冷えてきたうえに、にわか雨が降ってきたので、東の空に架かった大きな虹を見ながら、家に戻ることにした。 寒かったけれど、心が暖まる一時だった。
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