2006.06.25 オオシオカラトンボ R4
夕方、仕事を終えて帰宅すると、「散歩に行こう!」と待ち構えていた娘。 散歩ったって、外は雨が降っている。 しかし、過労気味で寝ている妻を休ませるために、傘をさして近くの溜池跡まで歩いた。 足下の湿地に、オオシオカラトンボのメスがいた。 動きが鈍く、眼の色が薄いことから、羽化後あまり時間の経っていないものだと思われる。
ここは一昨年まで溜池だったが、稲作の減少で利用者が減り、また水害の危険性があるとの理由から、つぶされてしまった。 かつては毎日のように愛犬と訪れた溜池だけに、とても残念だ。 ここ地元では農家の高齢化が進み、年々田んぼが減ってゆく。 休耕田ならまだしも、一部は宅地造成され、農地として使えなくなってしまった。 今は外国から安い食料が輸入できるので、あまり問題視されないが、将来的にはどうなんだろうか?と心配になる。 
現在、国内の人口減少が問題となっているが、食料が自給できないのであれば、むしろ人口減は歓迎すべき状況との見方もある。 要は何を求めているか、だと思う。 目先のことしか見えていないと、手段が目的となってしまい、後の者しわ寄せが及びがちだ。 広い視野、長期的な展望をもって、本質を見極める事が大切であろう。 悲しいかな、その先頭に立つべき政治家の大先生方は、“票集め”という最も浅い部分が目的になりやすいようだ。 今話題のIT・金融関係者絡みの痴態は、まさにその問題が露呈したものであろう。 子供の将来や、自身の老後が不透明で、不安な現代社会、その要因の一つがそこにあるのは、皆分かっているんだけどね・・・。
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