2006.05.31 タイコウチ&クロスジギンヤンマ FZ30
空き時間に裏山の溜め池を歩いてみた。 ハラビロトンボが飛び交う中、数匹のギンヤンマの姿が見られた。 しかし、ギンヤンマにしては、やけに青色が目立つ。 注意して見れば、腹部に青い紋が並んでいるのが分かった。 これはギンヤンマではなく、クロスジギンヤンマのオスだ(と思う)。 ハラビロトンボがすぐに水草上にとまるのに比べ、クロスジギンヤンマは飛んでばかり。 飛行中のものをカメラで追いかけるが、まともに写ったものは一つもない。 
今日は30度近くまで気温が上がり、陽射しも強かったので、少々バテてきた。 そろそろ帰ろうかと諦めかけた時、足下の水面にクロスジギンヤンマの死骸が浮いているのに気がついた。 「これでも撮っとくか」と、ファインダーを覗くと、何か変だ。 よく見れば、タイコウチがいて、死骸の体液を吸っているではないか。 しかもタイコウチの背中には小型のタイコウチ、つまりオスが乗っている。 「これは面白い絵が撮れそうだ」と撮り始めたその時、周囲の繁みから「ガサガサ」という音が、続いて「フゴーッ フゴーッ」という鼻息が・・・イノシシだ。 10数メートル向こうの繁みに、その姿がチラチラ見える。 ヤバイ! これは非常にヤバイ状況だ。 側にあった倒木を手に持ち、声を出しながらこちらの存在を知らせ、脱出路を探る。 背後の繁みを駆け上がれば墓地だ、そこしか無い。 慎重に土手まで後退し、後は一目散に繁みに飛び込んだ。 一気に墓地の舗装路まで上がり、追ってこないことを確認して一安心。 繁みを駆ける時に、木の枝やなんかで、あちこち傷だらけになり、Tシャツも破れたが、クロスジギンヤンマのようにならなくてよかった。 シシが人を襲うことは滅多にない事だが、それでも毎年被害が報道されているので、やはり怖いものだ。
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