2005.11.15 ハラビロカマキリ FZ30
北日本での初雪が報じられるようになり、ここ山口県でも朝晩が寒くなってきた。 日中は多少の風があるものの、青空の広がる暖かい1日だった。 日向ぼっこをしている?ハラビロカマキリがいたので、顔のアップを撮ってみた。 カマキリの顔を見ていて、いつも気になるのが複眼にある黒い点だ。 こちらが移動すると、この黒い点が こちらの動きを追いかけて動いているように見える。 瞳のように見えるが、昆虫の複眼は個眼という小さなレンズが集まってできているので、瞳があるわけではない。 
調べてみると、これは偽瞳孔(ぎどうこう)と呼ばれるもので、その名称からも瞳孔ではないということが分かる。 カマキリの眼は、日中はご覧のように黄緑色に見えるが、それは太陽光などが複眼内で反射して、黄緑色の光が見えるからだそうだ。 しかし、一部に反射していない部分が生じる。 穴の空いたボールの中心が黒いような状態だろうか? 下から見れば、下の穴(個眼)から中心部(光を吸収する部分)が黒く見え、上から見れば、上の穴から中心部が黒く見える。 どこから見ても、常に一部分(個眼)から、中心部が黒く見えるわけだ。 だからこの偽瞳孔は、カマキリが動かしているわけではない。 ちなみに、左上の橙色が三つ並んでいるのは、単眼と呼ばれる眼で、明暗を感知する機能があるとも言われるが、不明な点も多いらしい。
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