2005.10.30 ホシホウジャク FZ30
夕方、庭に咲いているハーブ系の花に、ホシホウジャクがやってきた。 ホウジャクの仲間は、ブンブンと羽音をたてながら、画像のように空中停止することができる。 この状態で、丸まった細長い口を伸ばして、花の蜜を吸うのだが、考えてみれば凄いことである。 養老孟司さんが、「人間は飛行機やロケットを飛ばして偉くなったような気になっているが、ハエやカの大きさで飛ばすことのできる機械など作れないじゃないか」といったような事を書いておられた。 その通りだ。
 このホシホウジャクは、空中停止をし、しかも口を伸ばして的確に花の蜜を吸うという離れ業を、いとも簡単にやってのける。 同じ機能を持つロボットなど、我々人類には100年経っても作れないだろう。 人類は「万物の霊長」などと自惚れているから、他の生命を安易に踏みにじり、ともすれば自らが住みにくい、いや、生存不可能な環境を作りかねない。 失われた「謙虚さ」を、思い出さねばならない時代なのではないかと感じている。
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