2005.07.31 アシダカグモ IXY600
早朝、外壁にアシダカグモがいた。 何やら獲物を捕えているようだが何だろう? と近づいてみると、アブラゼミの幼虫だった。 セミの幼虫は動作が鈍くて外敵に弱い。 羽化直前にアリの大群に襲われている光景を毎年見る。 子供の頃は、「数年間 土の中で暮らし、やっと外に出てきて羽化できるところだったのに!!」と、アリを悪者にして、アブラゼミの幼虫を助けたことが何度かある。 しかし、いつの頃からか手を出さないようになった。 というのも、アリもクモも食べるために、生きてゆくために必至なのだ。 セミを助けることによって、彼等の生命を奪ってしまいかねない。 もとより、私自身は、生きた魚や肉や穀物、野菜などの生命を奪って生きている。 その事実に目を向けずに、その場だけの自己中心的な情によって、「アリ・クモは悪者!」と決めつけて、セミを助けるというのは、あまりに身勝手というものだろう。 だから今日も、黙ってアシダカグモの様子を観察した。 などと理屈では分かったようであっても、家族や友人、何より自分の いのち に関しては、優先してしまうんだけどね・・・。
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