2005.06.16 ミヤマカラスアゲハ E5000
今日は下関市に住む友人の親父さんの葬儀に参列した。 閉式後、駐車場に向かう道中、今年初めてとなるニイニイゼミの鳴き声を聞いた。 その帰り道、多少回り道となる山道を通ってみると、アスファルトにしみ出した山水を飲む、ミヤマカラスアゲハに出会った。 黒地に緑〜青、そして部分的に赤を配した鱗粉は、この上なく美しい。 しばし見とれながら、ふと思った。 こんな道路の真ん中で水を飲んでいると、車にひかれてしまうのではなかろうか?と。 危険な場所ではあるけれども、悲しいかな蒸発する山水に魅かれて舞い降りてしまう習性。 いや、そこが危険だという認識は、多分ないのだろう。 その姿は、物質的豊かさや便利さを幸せの基準としている、私の姿と重なって見えた。
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