2005.06.10 ヤマイモハムシ E5000
道端の葉に、朱と藍の美しいハムシがいた。 ヤマイモハムシだ。 体長は5mmくらいの小さな虫だが、とても綺麗だ。 昨夜の火事、今朝の草刈り、そして1時間以上に及ぶ歯の治療で、ヘトヘトになった心を和ませてくれる、素敵な誕生プレゼントだ。
誕生日を迎えて思うのだが、一般的に考えれば、40歳といえば平均寿命の半分。 「人生も残り半分になったか・・・」と受けとめてしまいがちだ。 つまり平均寿命から現在の年齢を引くという引き算の人生観とでも言おうか。 60になったら後20年、70になったら後10年と、先細りの空しい人生観だ。 しかし平均寿命というのは、あくまで平均値であって、私にあてはまるものではない。 この命は明日をも分からぬ命なのだ。 分からぬ命を、今日、間違いなく生きている。 「40歳になったから残り半分」ではなく、「今日まで40年も生きさせてもらった」と喜ばせてもらうべきであろうし、それが命の事実であろう。 その事実を受けとめてゆかないと、おそらくは不平・不満で空しく過ごさざるを得ないのかもしれない。 などと分かったようなつもりになっても、実際には引き算をしてしまうし、不平・不満もおさまらない。 あたかも昨夜の火事のように、表面的には消えたように見えても、土中のあれやこれやが完全に消えておらずに、条件さえ整えば再び燃え上がるようなものだ。 つくづく私というものは厄介である。
 TOPに戻る