2005.04.26 クロセンブリとナナホシテントウ E5000
日中は24度くらいまで上がる初夏の気候だった。 通りかかった湿地側のクリの木周辺には、数十匹のクロセンブリ(画像右側)が飛び交っている。 1枚の葉上にいたのを撮ろうと構えると、ちょうど左側後方の枝にナナホシテントウがいたので、2匹が入るように撮ってみた。 長閑な里山の雰囲気が感じられる。 
長閑な雰囲気ということで、昨日のJR福知山線の脱線事故。 未だ原因ははっきりとしないが、速度超過が一因であろうと指摘されている。 聞けば前の駅でオーバーランし、1分半遅れていたとか。 それで焦った運転手が速度超過したのかどうかは定かではないが、もしもそうであると仮定したならば、今回の事故は社会全体の責任なのかもしれない。 「列車の遅れは運転士の減給になる」そうだ。 ならば遅れを取り戻そうとした運転士が的確な判断力を失う可能性は十分考えられる。 そしてそのような制度の背景には、「遅れたら苦情を言う利用者」がいるということだ。 確かに待たされるのは嫌なものだが、たかだか90秒である。 その90秒でも苦情を言う、「俺達は金払ってんだから、きっちり仕事しろよ!」と、自己正当化・自己主張によって他を裁いてゆく者の存在は容易に想像できる。 何故ならそれは、前の車が制限速度以下で走ってるとイライラすることがある私自身の姿でもあるからだ。 なんだか社会全体が忙しく、イライラしているように感じることがある。 未就学児を塾や習い事に通わせる親に対して、「何をそんなに焦ってるの?」と疑問に思うことがある。 「ゆとりのある教育」が叫ばれて久しいが、「社会」という大きな船だけに、方向転換にはまだまだ時間がかかりそうだ。 虫撮りをしながら、そんなことを思う。 そんな私は虫達に舵をとってもらいながら、自分自身の方向転換の必要性に気付かされ始めているのかもしれない。
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